活性酸素がダイエットを阻害する
こんにちは松喬堂の木本順子です。皆様は活性酸素という物をご存知でしょうか?活性酸素は全ての人の体内に発生するもので、一定量体内に存在しないといけないものです。しかし加齢に伴い活性酸素が増加し蓄積してしまうと代謝が低下し疲れやすく痩せにくい状態になってしまうのです。
この記事では活性酸素が起こす作用についてお話しさせて頂きます。
1.活性酸素とは
活性酸素(フリーラジカル)とは生命活動を営む過程で必ず体内で発生する物質です。適量の発生であれば身体を守ってくれますが、大量に発生すると体にとって良くない働きをします。
活性酸素除去の仕組み
必ず発生してしまう活性酸素を蓄積させないように活性酸素除去酵素(SOD)というものが体内で作られています。
このSODがあるおかげで体内の活性酸素量は適正に保たれ、活性酸素によるマイナスを打ち消しています。しかしSODは年齢を重ねるごとに低下していき、必ず活性酸素の蓄積量が多くなってしまいます。
2.活性酸素の主な働き
加齢と共に蓄積する活性酸素には強力な物質反応性を持ち細菌などを除去する働きがありますが、多すぎる活性酸素は細胞を傷つけダメージを与えてしまうことがあります。
活性酸素の良い働き
上記の通り活性酸素には、体内の様々な物質「細菌・ウイルス・細胞」などと非特異的に強力な化学反応を起こします。
その結果日々私たちの体を細菌やウイルスから守ってくれているのですが、無差別に反応してしまうため、身体も傷つけてしまうことがあります。
活性酸素の悪い働き
- 細胞の損傷
活性酸素は増えすぎると強力な反応作用から正常な細胞まで傷つけてしまいます。細胞が傷ついてしまうと老化が進むため抗酸化はアンチエイジングと言われるのです。 - エネルギー低下
活性酸素が蓄積してしまうとエネルギーを生み出しているミトコンドリアの活性が低下します。その結果エネルギーの生産量が低下するので疲労を感じてしまいます。
3.活性酸素が代謝を下げる仕組み
活性酸素が蓄積するとミトコンドリアの活動が低下し疲労が蓄積します。このミトコンドリアのエネルギー生産そのものが脂肪の燃焼なので活性酸素が蓄積すると代謝が下がります。
ミトコンドリアの活性低下
ミトコンドリアは脂肪や糖を原料としてエネルギー(ATP)生み出す細胞内小器官です。
活性酸素によるミトコンドリアの活性の低下はミトコンドリアでの燃焼力の低下を意味しています。
活発なミトコンドリアの減少
活性酸素の増加に伴うミトコンドリアの低下は全身で起こっています。
つまり加齢と共に活性酸素が増加するにつれて活発に活動するミトコンドリアの数が減ってしまうということです。これは代謝を行う場所が減り代謝そのものが低下してしまうことを意味しています。
4.活性酸素が蓄積される仕組み
活性酸素が蓄積される一番の原因は加齢です。そして加齢によって活性酸素が増加する仕組みは、加齢による活性酸素除去酵素の低下によるものです。
活性酸素除去酵素の働き
活性酸素除去酵素(SOD)は活性酸素を蓄積させないために体内で生産される酵素です。
活性酸素除去酵素は体内で発生する活性酸素と反応する事で活性酸素を除去し、体内での蓄積を阻害しています。
活性酸素除去酵素の年齢推移
活性酸素除去酵素は10代から生産量が低下し始めます。
活性酸素の体内蓄積量も10代から徐々に増えていき、活性酸素除去酵素が急に減ってしまう40代前後を境に活性酸素は膨大に増加していきます。
つまり、活性酸素除去酵素が急に減ってしまう40代前後から疲れやすく、太りやすい体質になってしまうのもうなづけるのです。
5.活性酸素除去には抗酸化力が必要
活性酸素除去酵素が持つ働きを抗酸化力と言います。活性酸素除去酵素以外にも抗酸化力が高い物は他にも存在しているのです。
抗酸化=ミトコンドリア活性化
活性酸素除去酵素以外の高い抗酸化力を持つ成分を摂取することで、活性酸素除去酵素の低下を補うことができます。
抗酸化力の高い物を摂取することで体内の活性酸素量を減らすことができますので、活性酸素の影響を受け、活性が下がっていたミトコンドリアの活性を取り戻すことがあります。
ミトコンドリア活性化=痩せる
抗酸化力によって体内の活性酸素が下がることでミトコンドリアが活性を取り戻します。
その結果、脂肪や糖を燃やしてくれる活性の高いミトコンドリアの数が増えるので、代謝が良くなり痩せやすい身体となるのです。